8000系後期更新車
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 8000系はよく「私鉄の103系」と呼ばれます。その数の多さたるや、国鉄103系には及ばないけれども私鉄では随一。20m4扉、それでいて経済性を重視した点も似通っていますね。そして殆どの車両に更新工事が施されているのも似ています。流石に内装面では関西地区の本家103系体質改善車のように「おおっ!?」と思わせる点は少ないですが、接客設備の点ではこちらの方が…?

■ドア周辺
   
まずはドア周りから。8000系は後期に製造された車両のドアに関してはステンレス無塗装となっており、これは10000系まで引き継がれます。鴨居部にある黒いものは締切時に点灯するランプ。点灯するとオレンジ色に光ります。

こちらはLEDが鴨居部に設置されているドア。LEDは千鳥配置となっています。

103系体質改善車にはないもの、その1(笑) 車内案内表示器。次駅案内など一連の情報が流れるのですが、広告と一体になっているため文字が小さいのが難点。因みに東急8500系で車内にLEDがついている車両は、東武線内では8000系に準じた案内が流れます。
■室内
 
 
まずはその全景からご覧に入れましょう。左上は中間車、右上は先頭車の車内になります。化粧板・床共に暖色系の色となり、未更新時代よりも明るくなりました。8000系までの更新車は10030系にアコモデーションをあわせているため、カラースキームは10030系に似ています。

乗務員室側を1枚。乗務員室へ通じる扉も側扉同様にステンレス製無塗装のものとなっています。そういえば、乗務員室背後の吊り革は数が減りましたね。

車端部の様子。8000系の後期更新車では、編成に1箇所車端部に車椅子スペースが設けられています。この他両側に開く貫通扉が備わっている車両もあります。
■座席
 
扉間の座席は7人掛け。バケットシートにもなっておらずモケットは従来と同じものですが、中央にスタンションポールが立っている点が違います。

車端部は4人掛けで、優先席のモケットは青みがかった銀色。この色も更新前から変わりありません。
■室内細部
     
後期製造車にもなると8000系も初めから冷房付きで製造されました。ラインデリアはありませんが、冷房の吹き出し口が左右に点在しています。

優先席付近の吊り革はご多分に漏れず黄色いものになりました。この部分だけ形状が三角形になっています。

通常はこのような丸型。一応広告もつけられるものですがついていません。

側窓は所謂「田窓」です。それだけ(ぇ  この辺りは本家103系体質改善車のようにはならず、リニューアルされても変わりませんでした。

103系体質改善車にはないもの、その2。東上線では寄居方の2両目に設置されている車椅子スペースです。止め金具は設けられていないようですが、つかみ棒や非常通報装置などが設けられています。ドアコックの位置はなかなか特徴的。しかし非常通報装置の下にあるプレートが非常に頼りない。何とかしてください(ぇ
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