6000系未更新車
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 更新車ばかりが目立ち、その更新車ですら廃車が進んでいる6000系、その中でもごくわずかですが2008年まで未更新のまま残った編成がいました。車内写真を撮影した6734Fがその1編成で、1970年代に製造された車両の中で最後まで未更新のまま存置されていた珍しい編成でしたが、2008年7月に廃車されてしまいました。もう1本残っていた平成生まれの6744F(左写真)も10月で離脱してしまい、この内装は完全に過去のものとなりました。

しかしこの種別と行き先の組み合わせは・・・。決して幕回し中ではありません。

■ドア周辺
 
ドアはステンレス製無塗装のもので化粧板は貼られていません。案内表示器の類はなく、鴨居部は広告スペースとなっています。
■室内

まずは全景写真からご覧に入れましょう。クリーム色をしている化粧板が古めかしく感じられますね。化粧板だけ見ると一般的な7000系の未更新車と同じですが、こちらは床色が茶色ということもあってそれよりも若干暗い印象を受けます。
因みに、吊り革は元々丸型ですが優先席付近の吊り革はオレンジ色のおにぎり型のものに変更されています。何れも広告が取り付けられる形状ですが、広告の類は取り付けられていません。


車端部も貫通扉まで塗られていることもあり、やはりクリーム色が目立ちます。優先席付近は「おもいやりぞーん」という名前が付けられ、東急と同じように分かりやすく黄色いラインが入れられています。尚、「おもいやりぞーん」が設定されてから日が浅いため、未更新車との組み合わせは希少です。
■座席
   
座席は更新車と同じもので、通常座席のモケットはオレンジ色と茶色の中間にあたるような色合い。扉間にある座席は7人がけとなっています。やはりかなりくたびれているようでした。袖仕切りは2本のパイプのみで構成されています。

車端部は4人掛けで、現在は全て優先席となっています。元々優先席だった部分のモケットは青を基調としたチェック柄となっています。
■室内細部
 
天井部分に関しても更新車と変わり無く、中央の所々に送風機がありその左右に冷房の吹き出し口が並ぶスタイルとなっています。関東圏の通勤型車両ゆえ、蛍光灯にはカバーが取り付けられていません。
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