1000系
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 元は機器流用車だった1000系。同じような経緯をたどる車両が冷房化されることなく廃車された中でこの形式だけは冷房化されて残りました。平成に入り車体更新され、より近代的なスタイルに。まだ新しい中之島線にも乗り入れ、更なる活躍は続きます。

■ドア周辺
ドアは他の壁と同じくオフホワイト。ドアの形状は京阪の他の車両には見られないもので、どちらかというと近鉄車両を思い起こさせます。鴨居部には案内表示器の類はなく、代わりに広告や路線図が貼られています。
■室内
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1・2:まずは車内全景から見ていくことにしましょう。1が中間車、2が先頭車の車内となります。1000系は更新の際に6000系に準じたカラースキームへと変更されており、化粧板はオフホワイト、床は明るい茶色と全体的に暖色系でまとめてあります。

3:乗務員室背後の様子。乗務員室へ通じる扉は引き戸となっており、こちらにもオフホワイトの化粧板が貼られています。窓は大型のもので、眺望性は抜群。よく見ると、成田山のお守りが取り付けられています。

4:車端部の様子。貫通扉の取っ手は白く長いものに取り換えられています。金属製の取っ手が多い中、このような交換を行ったこの車両は特筆すべきではないでしょうか。妻窓は大型のものですが、1000系では開きません。ご多分に漏れず消火器も妻部に設置されています。
■座席
 
1:扉間にある座席は7人掛けで、モケットは緑色です。背ずりと座布団は分けられており、間にはヒーターが設けられています。元はと言えば1960年代に製造されたこの車両、それ故か袖仕切りは大きく曲がったパイプで、これも時代を感じさせてくれます。

2:車端部は4人掛け。優先席部分は背ずりのモケットが黄色地にピクトグラムがちりばめられたものになっており、差異化が図られています。
■室内細部
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1:天井部分を見てみましょう。回転グリルが目立ちますね。この形式ではラインデリアは設けられず、代わりに回転グリルの左右に送風口があります。

2:吊り革は座席上部が広告も取り付けられるタイプ、それ以外が短いタイプ。何れも丸型のものが使われています。因みに枕木方向への吊り革設置はありません。

3:側窓は2段窓となっており、上段のみ開閉できる構造になっています。カーテンは緑色。
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